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慶應が甲子園107年ぶりの優勝!果たして優勝は応援によるものなのか?元甲子園球児たちにアンケートを実施。

慶應が甲子園107年ぶりの優勝!果たして優勝は応援によるものなのか?元甲子園球児たちにアンケートを実施。

8月23日、ついに夏の甲子園の優勝校が決まった。慶應義塾高校(神奈川)の107年ぶり2度めの優勝で、激闘の幕を閉じた今大会。選手の活躍ぶりは本当に素晴らしいものがあった一方、世間では決勝戦の仙台育英と慶應の両校の応援にも注目が集まった。なかでも慶應の応援にSNS上では、「慶應の節操ない応援の在り方を疑問視してる」「選手がかわいそう」「試合に差し支えがある」など、慶應の応援について疑問視する声があった。

そこで、過去に甲子園に出場した元甲子園球児たちに「今大会の慶應の応援についてどう思うか」アンケートを実施。果たして甲子園に出場した甲子園球児たちはどのような意見なのか。
◾️元甲子園球児の声

《応援によって負けたということはないと思います。今回の応援はあくまで慶應の応援であって、仙台育英の選手を否定するような声や、敬意を欠くようなものでは無かったと思います。なので選手は目指していた甲子園という最高の舞台で、最高の声援の中プレーできたことは誇りに思っているはず》

《自分が甲子園に出場した時、全校生徒がそもそも少なく、学校の吹奏楽も少数でした。対する相手チームはブラスバンドも凄く、応援団の数が数倍ありました。これが憧れてきた甲子園という舞台なのかと鳥肌がたった記憶を思い出しました。仙台育英選手は甲子園で数多く試合を経験してきているので、今回の応援によって負けたと思っていないのでは?》

《先ずは慶應の選手の実力を讃えるべきです。連覇を目指す仙台育英は本当に強いチームで、そのチームに勝つために、あらゆる努力を積んできたと思います。甲子園の空気は地区大会にはない異様な雰囲気になるものです。そんな甲子園の異様な空気にも左右されず、持っている実力を発揮できるか、仙台育英の選手たちは今回、甲子園の異様な空気の中でも大健闘をしていたと自分は思います。一部フライのとき、声が通らなかったと選手が言っていましたが、声が通らないことも想定し、ジェスチャーで意思疎通できる練習も全国レベルの高校ではしていると思います。そのあたりがうまく練習通り通りにいかなかった、そんなところもあると思いますが、慶應の応援が試合を左右するほどのことでは無かったと思います》

《仙台育英レベルとなれば、高校野球に全てを捧げ、とてつもない努力を積んできていると思います。今回の慶應も同様に、エンジョイベースボールのスローガンを掲げ、高校野球界の新たな時代を創るべく、情熱を持って野球に取り組んだ結果が仙台育英を圧倒したと個人的には思います。応援もそんな慶應選手を後押しする声として、力になったはずです。野球は必ず勝敗がつくスポーツです。慶應の応援によって仙台育英が負けたというのは両校の球児たちにとっては、とても悲しいことだと思います。大人が様々な規制をすることで、どんどん生きにくい社会や野球界になってしまわないかとても心配です》

《声出し応援がようやく解禁され、高校球児たちも本当に待ち侘びていた甲子園の空気だったと思います。もし規制を検討するならば、これからの時代を担う高校球児たちにアンケートを取り、今回の応援に対して規制が必要か、必ず確認して欲しいです。大人たちが自分たちの常識や概念で決めると高校野球はどんどん衰退していきます。今回の慶應が新風を吹かせた髪型もその一つです。今を生きる高校生の意見が反映されることを願っています》


Edit:ミスター甲子園


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